メタス FZ-77A1(M) / FZ-77GC1(M)
高浴温対応型塩化浴亜鉛めっき光沢剤
化石燃料を燃焼させて得られるエネルギーシステムから排出される二酸化炭素での温室効果防止や環境問題としての産業廃棄物削減は、世界的な課題となっています。
その課題を解決する一助とするべく開発されたのが、高浴温対応の酸性亜鉛めっき光沢剤メタスFZ-77です。高浴温(30~45℃)で使用することにより、冷却電力量の削減による省エネ、電力コスト低減、冷却により生じるめっき液増加の防止により産業廃棄物削減を実現しました。
<特長>
・めっき浴範囲が広く、20~60℃の幅広い浴温で高光沢の良好なめっきが得られます。
但し、光沢剤性能を十分引き出し、メリットを現場に十分反映させるために、30~45℃
での使用をお奨めします。
めっき浴温を高くすることで以下のメリットが得られます。
①めっき液を冷却しなくても作業ができます。
②めっき液の増加がありません。
③めっきの通電性が良くなり、生産性が向上します。
④めっき物性が向上し、二次加工性に優れ、カケを防止します。
⑤従来よりもクロメートの密着性が向上します。
・オールアンモン浴~1:1アンモン・カリ折衷浴で使用できます。
・ミストや臭気が少なく、作業環境は良好です。
製品スペック
性状
外観 | 褐色液体 (FZ-77A1(M)) |
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褐色液体 (FZ-77GC1(M)) |
*色調の濃淡は性能に影響ありません。
使用条件(標準)
項目 | 管理範囲 | 備考 | |||||||
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組成 | 塩化亜鉛 | 30~50g/L | 分析により管理。 | ||||||
金属亜鉛 | 15~25g/L | 分析により管理。 | |||||||
全塩素 | 130~170g/L | 分析により管理。濃度低下はつきまわり低下。 | |||||||
メタスFZ-77A1(M) | 0.03~0.06L/KAH | 持ち出し量で設定します。 | |||||||
メタスFZ-77GC1(M) | 0.03~0.10L/KAH | 高浴温では、消耗量が多くなります。 | |||||||
条件 | pH | 5.7~6.1 | pH計にて管理。 | ||||||
浴温 | 20~60℃ | 高浴温では、GC1(M)(ブライトナー)剤の消耗量が多くなります。 | |||||||
陰極電流密度 | 2.0~4.0 A/dm2 | 品物形状、投入量によって電流値は設定されます。 | |||||||
アノード | 高純度亜鉛(99.99%) | チタンケースの使用可。 | |||||||
ろ過 | 連続ろ過 | 毎時、めっき液量の2~4倍のろ過能力が必要。 |
建浴濃度(標準)
薬品 | アンモン浴 | アンモン・カリ折衷浴 | 備考 | ||||||
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塩化亜鉛 | 40g/L | 40g/L | 99%高純度品 | ||||||
塩化アンモニウム | 200g/L | 50g/L | 工業用、又は食品添加物用 | ||||||
塩化カリウム | ― | 150g/L | 精製品 | ||||||
メタスFZ-77A1(M) | 20ml/L | 20ml/L | 建浴・補給用光沢剤 | ||||||
メタスFZ-77GC1(M) | 0.3~1ml/L | 0.3~1ml/L | 建浴・補給用光沢剤 |
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